- 安い電動昇降デスクを探している
- FlexiSpot EF1って安いけど、実際どうなの?
- デメリットや注意点はある?
デスクワーク中の姿勢を改善してくれ、スタンディングデスクとしても使えるFlexiSpotの電動昇降デスク。
なかでも低価格帯のFlexiSpot EF1が気になっている方は多いのではないでしょうか?
しかし、価格が安いということは他のモデルと比べて劣っている部分があるはず…。
そこで、この記事では購入を迷っている方のために、EF1のメリット・デメリットを簡単に解説していこうと思います。
この記事を読めば、「EF1が自分に合っているモデルかどうか」がきっとわかるはずです。
【まずは結論】EF1は身長174cm以上の人におすすめ
いきなり結論ですが、EF1は全ての人におすすめできるモデルではありません。
というのも、FlexiSpotのハイエンドモデルと違い、昇降範囲が71cm〜と狭く設定されており、特に身長の低い方にとって使いづらいというデメリットがあるためです。
実際はこれに2cmの天板の厚みが加わるため、EF1は73cm〜昇降可能なデスクということになります。
「いやいや、昇降デスクってスタンディングデスクとして使えればいいんじゃないの?」
確かにそのような使い方でもいいのですが、ベストな座り位置に調整できるというのも昇降デスクの大きなメリットのひとつです。
日本のデスクは70〜72cmの高さに設定されていることがほとんどなのですが、これは多くの日本人にとって高すぎます。
こちらの表をみてください。
身長 | 座面の高さ | 机の高さ |
---|---|---|
176 – 174cm | 44cm | 73cm (EF1の最低高+天板の厚み) |
173 – 172cm | 43cm | 72cm |
171 – 170cm | 43cm | 71cm |
169 – 167cm | 42cm | 70cm |
166cm | 42cm | 69cm |
165cm | 41cm | 69cm |
164 – 162cm | 41cm | 68cm |
161 – 160cm | 40cm | 67cm |
159 – 158cm | 40cm | 66cm |
157 – 155cm | 39cm | 65cm |
154cm | 39cm | 64cm |
153cm | 38cm | 64cm |
152 – 150cm | 38cm | 63cm |
オフィスコムというサイトを参考に、各身長に適切な椅子と机の高さをまとめました。
足裏を床につけ、膝と肘の角度を90度に保った正しい座り姿勢をしたとき、EF1の最低高である73cmの高さでは、174cm未満の方では高すぎます。
このような座り姿勢を続けていると、必ず体のどこかに負担がかかってしまいます。
大柄な方は別として、小柄〜普通の方はE7などのハイエンドモデルを購入するほうが無難です。
昇降デスクを買っても、実際に立って作業する時間は25%ほどです。
ほとんどの時間は座って作業することになるわけですから、適切な座り姿勢を保てるデスクを選んだ方がいいと思います。
さらに言えば、FlexiSpotの強みは昇降範囲が58cm〜など、下に広いモデルを販売しているところです。
EF1のように70cm台〜昇降できるデスクであれば、別にFlexiSpotである必要はないとも言えます。国内メーカーの山善でもほとんど同じような性能のデスクが販売されています。
また、とにかく安い昇降デスクを探しているのであれば、FlexiSpotのサブブランドであるSANODESK、低価格帯のFEZIBO、Sunon、Bauhutteを検討するのもありです。
と、ここまでデメリットばかり紹介してしまいましたが、EF1ならではのメリットももちろんあります!
それは、低価格帯の昇降デスクなのに、天板が変更できるところです。
対応天板は幅100~160cm、奥行き50~80cm、厚み2cm以上と一人用デスクには十分すぎるサイズです。
自分の好きな天板をとりつけたり、用途に応じて変更ができるのは、大きなメリットになります。
また、本体重量が約19.6kgと比較的軽いこともメリットになります。部屋内の移動や引越しでもあまり困らないでしょう。
ここまでの話をまとめます。
- FlexiSpotの中ではとても安い
- 低価格帯の昇降デスクなのに、天板を自由に変えられる
- 重量が比較的軽く、取り回しやすい
- 昇降範囲が下に狭く、小柄の方にはおすすめできない
ということで、昇降範囲をデメリットと感じない方にはおすすめです!
ここまで読んで、「どのモデルを買えばいいかわからなくなった」という方は、FlexiSpotの選び方を解説した比較記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
【FlexiSpot 徹底比較】実際に使っている私が各モデルの違いと選び方を解説しますEF1のメリットまとめ
FlexiSpot EF1のメリットをまとめました。
- 低価格帯のデスクなのに天板を変更できる
- 本体が比較的軽い
- エの字型で安定しやすい
- SPCCという強度の高い素材を使っている
やはり一番のメリットは、2〜3万円で買える電動昇降デスクとしては珍しく天板を変更できるという点です。
幅100〜160cmと一人用デスクとしては十分なサイズに対応しており、奥行きは50〜80cmとFlexiSpotのハイエンドモデルを上回る自由度があります。
そして、本体が比較的軽いため、一人で使う用途にも向いています。
そして、エの字型フレームであり、SPCCという強度のある素材を使っているため、大きく揺れることもありません。
EF1のデメリットまとめ
こちらに、FlexiSpot EF1のデメリットをまとめました。
- 昇降範囲が下に狭い
- シングルモーターで昇降音がやや大きく、スピードもやや遅い
- 耐荷重は70kgと、160cm天板にはやや不安
- 操作ロック機能がついていない
EF1の一番のデメリットは昇降範囲が71~121cmと下に狭いこと。このため、小柄〜すこし小柄の方は、理想の座り姿勢が保ちづらいでしょう。具体的には、身長174cm未満の方には高すぎるデスクとなっています。
次に、シングルモーターを採用しているので、昇降音がやや大きく、スピードも劣ります。
そして、耐荷重が70kgと比較的低く、安定性に劣る点にも注意。160cmの天板を使う方には不安な耐荷重です。天板が大きくなればなるほど揺れやすいでしょう。
最後に、操作ロック機能がない点も残念です。何かの拍子に体が当たったり、お子さんが触ったり、意図しない作動は避けたいですよね。
もしこれらのデメリットが気になるなら、一度FlexiSpotのモデルを検討しなおしてみるといいでしょう。
こちらの記事では、各モデルの比較と、自分に合ったデスクの選び方を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
【FlexiSpot 徹底比較】実際に使っている私が各モデルの違いと選び方を解説します対応する天板サイズは?
FlexiSpot EF1に対応する天板サイズは幅100~160cm、奥行き50~80cm、厚み2cm以上です。
一般的な一人用デスクが幅100〜140cmなので、これは十分な天板サイズです。幅160cm天板を使えば、ぎりぎり二人でも使えるサイズになりますよ。
また、奥行きもかなり幅広く決められるので、EF1は自分好みのサイズに調節しやすいモデルといえるでしょう。
ちなみにFlexiSpotのハイエンドモデルでは、幅120~200cmとさらに幅広く決められますが、一人でつかう分には多くの場合EF1のサイズで十分です。
しかもEF1なら100cm天板を使えるので、部屋にスペースが限られている人でも使えるというメリットがあります。
また、奥行きについてもEF1は50cm〜対応しているのに対して、ハイエンドモデルでは60〜80cmに対応となっています。作業内容によっては奥行きが浅めの方がいい場合もあると思うので、これもEF1のメリットと言えるでしょう。
対応天板サイズに関しては、EF1とハイエンドモデルのどちらが優れているとは一概に言えないということになりますね。
EF1の重量は?
FlexiSpot EF1は約19.6kgと、電動昇降デスクとしては軽いです。
海外旅行用の大きなスーツケースに荷物を詰めたら大体20kgくらいですよね。
他モデルと比べてそこまで重くないので、部屋のなかでの移動、カスタマイズ、引越しなど、さまざまなシチュエーションでメリットとなります。
「いや、それでもかなり重いな…」と思うかもしれませんが、ハイエンドモデルでは30kg以上の重さになるため、組み立てすら一人では難しいレベルです。EF1であれば、一人で扱っても問題ないでしょう。
EF1は揺れる?
EF1はFlexiSpotの他のモデルと比べて、揺れのレベルは普通になります。
まず、ハイエンドモデルと比較して、シングルモーターであることから昇降時の揺れは起きやすいです。
また、耐荷重が70kgとFlexiSpotの中では低めであること、そして本体の重量が軽いことから、スタンディング時にタイピングで画面が揺れてしまうことがあるでしょう。
とはいえ、座り姿勢での揺れはほとんど気にならないレベルです。
脚フレームがエの字型であることや、SPCCという強度の高い素材を使うことで、安価ながらも揺れが起きづらいモデルとなっています。
EF1はキャスターをつけない方がいい
FlexiSpotの昇降デスクにはキャスターをつけることができます。
キャスターをつけることで、50kgほどあるデスクを簡単に動かすことができ、掃除や部屋のレイアウトを変えるときに便利です。
しかし、EF1にキャスターをつけるのはおすすめできません。
というのも、天板の高さにキャスター自体の高さが加わるため、座り位置がとても高くなってしまうためです。
EF1の最低の高さは71cmです。そこに天板の厚みが2cm加わるため、73cm〜スタートになります。
純正キャスターには6cmの高さがあるため、キャスターをつけると79cm〜の昇降範囲となってしまいます。
これは身長189cm〜の人にとってベストな高さです。ほとんどの日本人には使いづらいデスクになってしまうのです。
もしデスクの移動を楽にしたいなら、カグスベールという商品をFlexiSpotの脚裏にとりつけることをおすすめします。
サイズがFlexiSpotにぴったりですし、厚さも7mmと昇降範囲を邪魔しません。
キャスターほどらくらく動かせるというわけではないものの、よい妥協案となるでしょう。
EF1の組み立て方は難しい?・鬼目ナット
EF1は天板と脚が分かれている商品のため、組み立てが比較的難しい商品になります。
たとえ純正天板をセットで購入したとしても、ただ組み立てるだけではなく、自分でDIYをしなければなりません。
例えば、天板裏に下穴が空いていないという問題があり、作業には必ず電動ドライバーが必要になります。
とはいえ、初心者でも組み立てられるシンプルな設計にはなっていますので、過度な心配は不要です。
説明書は図だけでなく日本語で説明されていますし、Youtubeにもたくさん組み立て方を解説した動画があります。
家具の組み立てに慣れていない方でも1時間程度で完成できるでしょう。
DIYをあまりしないという方は、ホームセンターの電動ドライバーレンタルサービスを使うのもいいでしょう。
また、公式サイトからの購入であれば、クロネコヤマトのらくらく家財宅急便という組み立てサービスをつけることも可能です。
- 自分で組み立てられる自信がない
- 一人暮らしで一緒に組み立ててくれる人がいない
- 女性ひとりで自室に持って行くことすら難しい
- 電動ドライバーをもっていない
- 組み立てる時間がない
- 組み立て方を調べるのが面倒くさい
このような方は、らくらく家財宅急便が向いているのではないかと思います。
6,600円払うだけで、開梱・設置・梱包材回収までしてくれますよ。電動ドライバーを用意するのにもお金がかかるので、DIYに興味がない方にはいいと思います。実際、私は組み立てサービスを利用しました。
FlexiSpotをらくらく家財宅急便で注文!【実際に使ってわかった組み立てサービスのメリット・デメリット】天板に鬼目ナットを取り付けることもできる
無垢材やリノリウムなど、お気に入りの天板をつかう場合、取り外してまた使えるように鬼目ナットを使って取り付けるのもいいでしょう。
Youtubeにはたくさんの組み立て動画が公開されているので、そちらを参考にすれば初心者にも問題なく完成できるはずです。
私は純正のメラミン化粧板を買いましたが、FlexiSpot以外で使う予定はないですし、複数の天板を用途によって取り替えることもないので、鬼目ナットは使用しませんでした。
EF1の機能は?
EF1は、昇降機能のほかに、4つの高さを覚えてくれるメモリー機能、障害物検知機能が備わっています。
一方で、操作をロックする機能がありません。小さなお子さんがいる家庭ではデメリットとなるでしょう。また、体が当たったりして誤作動する可能性もあります。
これらが心配であれば、コントローラーをデスクの少し奥側に、隠れるように設置することをおすすめします。
EF1のメモリー設定方法
EF1では高さのメモリー設定ができます。
記憶させたい高さに調節したら、1〜4の好きなボタンを5秒以上長押しします。長押し中に、一番左のLED画面に「S-1」と表示されたら、記憶完了です。
その後は、その数字のボタンを押すだけで自動昇降してくれます。
FlexiSpot EF1:EG1との違いは?
FlexiSpotのEF1とEG1は、性能的にほとんど同じモデルになっています。
昇降範囲、耐荷重、本体重量、昇降速度、対応天板サイズの全てが同じです。
一方で、機能面に違いがあります。
EF1にはありましたが、EG1には高さを示すLEDディスプレイ、高さを記憶する機能、障害物検知機能がありません。
私個人的には、どれも必要な機能かと思います。特にメモリー機能がないと、ずっとボタンを押し続けなければならず不便に感じますね。
価格差はたったの数千円ですので、この2つであればEF1を強くおすすめします。
しかもEG1はすでに公式サイトでは販売されておらず、メーカーも撤退をはじめています。このことからも、より長く使えそうなEF1がおすすめです。
EF1をE7と比較
E7はFlexiSpotのハイエンドモデルで、一番人気のある商品です。
強みは昇降範囲が58cm〜と、小柄〜大柄の方まで幅広く使えるようになっているところです。
また、天板も幅120〜200cmまで自由に設置できることから、2人用デスクにも使えます。
また、デュアルモーターを搭載しているので昇降音が小さく、また動きがスムーズで速いです。
個人的にはFlexiSpotで一番コスパのいい商品だと思っており、EF1とE7で悩んでいる人がいたらE7を強く勧めます。
どんな人でも満足できるデスクだと思うので、ぜひ一度検討してみてください。
【FlexiSpot E7】メリット・デメリットなど気になるポイントを徹底解説!他におすすめのFlexiSpotモデルはこちらの記事で紹介しています。
【FlexiSpot 徹底比較】実際に使っている私が各モデルの違いと選び方を解説しますEF1をE9と比較
FlexiSpot
E9は公式サイトのみで取り扱っている、コの字型の低価格帯デスクです。
コの字型には、足元のスペースを広く取れるというメリットがあります。
天板のサイズは120cm × 60cm × 1.8cmで、変更することはできません。このサイズでは、人によっては小さいと感じることもあるでしょう。
また、耐荷重は50kgと、EF1よりも低くなっています。とはいえ、この天板サイズなら50kgでも十分だとは思います。
その他の点では特に違いはなく、価格差もほとんどありません。
個人的には天板を変えられるEF1をおすすめしますが、コの字型に魅力を感じるのであればE9を選ぶのもいいでしょう。
EF1の最安値は?価格推移と安く買う方法
FlexiSpot EF1はAmazonでは2019年に販売を開始したモデルです。しかし、需要の高まりや物価高などありつつも、そこまで価格は変わっていません。
こちらにAmazonでのFlexiSpot EF1(脚のみ)の販売価格推移をグラフにまとめました。
Amazonではほとんど毎月どこかのタイミングで22%OFFのセールをしています。
一方で、6〜8月、10月にはセールをしない傾向にあるので気をつけましょう。
また、公式サイトでも年に数回大きなセールをしており、こちらでは25%OFFと最安値で販売されています。
特に入学・入社シーズン、年末年始は狙い目です。
ちなみに、FlexiSpotでは会員向けにクーポンを配信しており、毎月11日が会員限定11%OFFの日となっています。
それと、楽天リーベイツというポイントサイトを経由して購入することで、4.5%の楽天ポイントをもらうこともできます。もらったポイントは現金同様に全国の実店舗や楽天市場でつかえます。
これらは買うタイミングを決めやすく、おすすめの方法になります。ぜひここで紹介した方法をすべて実践して、できる限り安く利用してみてくださいね。